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車だってリフレッシュ!過走行車の効果的なメンテナンス方法とは?

過走行車
公開日: 2019.10.01 / 最終更新日: 2020.05.29

いつも私たちドライバーを遠くに運んでくれる車は、毎日何も言わず運転に応えてくれています。

しかし、好きだからと言って考えもなしにたくさん乗りまわしていると、その分あちこちが悲鳴をあげて消耗してしまうことはご存じでしたか?

 

実は、年間8,000~10,000kmほど走ると、その分車が劣化しやすいと言われているのです。

車検の時、車を大事にするなら週に1回は遠乗りしてくださいね、などとアドバイスされますが、逆に走り過ぎるのも「過走行車」に該当するおそれがあります。

 

今回は、そんな過走行車について、一般的な車より丁寧かつ効果的なメンテナンスを行うにはどうすればよいのか、ポイント別に解説しました。

自分で手入れするのは難しいという方も、修理をお願いする際に何から頼めばよいのかを判断するのに役立ちますから、参考情報として覚えておいてくださいね!

 

おもいでガレージ

 

 

基本のき!誰でもできる過走行車のメンテナンス

 

まずは、その気になれば誰でもできる、簡単なメンテナンスについてご紹介します。

正直「何だ、こんなこと?」と思うかもしれませんが、意外と手を抜いている方は多いので、これだけでも車にとってはプラスに働くはずです。

 

ウォッシャー液の補充

 

商用車を運転している場合など、自家用車でない場合はついつい補充を怠ってしまうのではないでしょうか。短距離の走行ではそこまで問題にならないかもしれませんが、出張で遠出するときなどは意外と大事です。

 

言うまでもなく、ウォッシャー液は走行時にフロントガラスに付いた汚れを落とすために使います。夏の田舎道を走ると、夜などは虫が寄ってきてフロントガラスにぶつかり、視界が悪くなりますよね。

 

これを放っておくと、動物の動きを見極めるのが遅くなり、気が付いたらぶつかっていたということも十分あり得ます。また、例えばブレーキパッドの残数が少ない場合など、他のパーツに不具合があった時に、反応が遅れて大事故につながる可能性もあります。

 

たかがウォッシャー液、されどウォッシャー液。

 

車を大事に思っているなら、自分で簡単に補充できるウォッシャー液が基本です。自分で補充するのが不安なら、ガソリンスタンドのスタッフに入れてもらうのも一手です。

 

 

エンジンオイル

 

エンジンオイルの定期的な交換は、車に乗っている人にとっては常識ですが、過走行車と一般車との交換時期は異なります。時期の違いを理解しておかないと、車の痛みが早くなります。

 

一般的に、エンジンオイルの交換時期は「半年」もしくは「5,000km以内」が一つの目安となっています。

しかし、過走行車の場合は消耗のサイクルが早いため、最後の交換から「3ケ月」もしくは「3,000km以内」が理想です。

 

エンジンオイルが車の中でどのような役割を担っているのか、あまりイメージしていない方も多いと思います。

具体的には、以下のような作用を担っているのです。

 

・各部の動きを円滑にする「潤滑作用」

・パーツの気密性を保つ「密封作用」

・エンジンの熱を吸収して放出する「冷却作用」

・汚れを取り込む「洗浄分散作用」

・錆び、腐食からエンジンをガードする「防錆作用」

 

エンジンオイルは食用油と一緒で、外気の影響で酸化していきますから、走る機会が多ければ多いほど酸化が早まる傾向にあります。過走行車は通常よりもこまめにエンジンオイルの交換を行いましょう。

 

 

タイヤ

 

こちらも基本中の基本です。過走行車は、ハードコンディションの中でも長距離を走ることが多いため、通常よりもタイヤが減りやすくなります。

 

気を付けたいのが溝の残量で、スリップサインのチェックは誰でもできます。トレッド(タイヤが地面と接触する部分)全周の4~9箇所に設置されていて、溝の深さが1.6mm以下になると、縦の溝を区切るような形で現れます。

 

摩耗によるタイヤの使用限度として法律で規制されており、スリップサインが出ているタイヤで雨天時に走行すると、スリップのおそれがあります。こちらも、違和感を覚える前に、こまめに確認しておきましょう。

 

 

 

 

過走行車をメンテナンスするならコレ!真っ先に見てもらいたいポイント

 

続いては、過走行車を運転する際、命に関わるポイントをご紹介します。

過走行車がディーラー・工場でメンテナンスを依頼する場合に、点検箇所がパッケージングされたサービスがないなら、まずはこれだけは見てもらいたいポイントをまとめました。

 

 

ブレーキに関するパーツ

 

搭乗者だけでなく、車の外を歩く歩行者・動物の命を守るためにも重要なブレーキは、必ずチェックしてもらいましょう。

過走行車は、多く走る分だけブレーキペダルを踏む頻度も多いはずですから、ブレーキが速やかにきく状態を維持しておかなければなりません。

 

パーキングブレーキの引きしろ・ブレーキのきき具合・ブレーキペダルの踏みしろなど、実際に踏んでみて・引いてみてどうなのかを確認するのはもちろん、パーツごとのチェックも大切です。

具体的には、以下のようなパーツのチェックを定期的に行います。

 

  • 油圧を発生させるブレーキマスターシリンダー
  • ブレーキペダルを操作したときの力を伝達するブレーキフルード
  • ブレーキ装置として摩擦を発生させるブレーキキャリパー
  • ブレーキキャリパーにブレーキフルードを通すために用いるブレーキホース

 

ブレーキ一つとっても、これだけのパーツが働いてくれています。

専門知識がない限り、細かいパーツの不具合に気付くのは難しいと思いますから、ブレーキのきき具合などに不安がある旨を工場のスタッフに伝えましょう。

 

 

エンジンに関するパーツ

 

本来であれば、毎日一定の距離を走っていた方がエンジンにとってはよいのですが、たくさん走るとパーツに負担がかかります。

特に気にしておきたいのが、タイミングベルトとウォーターポンプです。

 

走行距離100,000kmが近づいてきた車は、タイミングベルト・ウォーターポンプの交換を警告されます。エンジンオイルをこまめに交換していなかった場合は、もっと寿命が縮まる可能性もあります。

 

タイミングベルトは、エンジンの吸排気を適切なタイミングで行うのに必要不可欠な部品です。アイドリング時にキュルキュル音が鳴ることで異変に気付く場合もあるのですが、多くは前兆なく切れてしまい、切れたら最悪エンジンが動かなくなります。長く乗り続けたいなら、必ず交換したいパーツです。

 

 

 

続いてウォーターポンプですが、こちらはエンジンのオーバーヒートを防ぐために冷却水を循環させているパーツです。こちらも不具合が生じると、エンジンが不調をきたしてしまいます。

 

異変に気付くシグナルとしては、水温計が「H」側に近づいている・エンジン付近から異音がするケースなどが挙げられます。点検で不調を危惧されたら、すぐに交換しましょう。

 

 

足回りに関するパーツ

 

タイヤのチェックはできても、そのタイヤを安全に回すためのパーツに問題があると、車に深刻なダメージを与えます。代表的なパーツがホイールベアリングです。

 

車にとっては、動力・潤滑油の節約、起動時の摩耗を減らすなど、タイヤとホイールの装着部分をスムーズに回転させるための部品です。地味なパーツですが、安全に車を走らせるためには非常に重要なパーツなのです。

 

こちらの交換時期を判断するのは「音」で、走行中に「ゴーッ」という異音が大きく鳴るので分かりやすいでしょう。

こちらも100,000kmの走行が好感の目安ではあるものの、過走行車は劣化が早まる傾向にありますから、普段と違う音が鳴るようであれば足回りも疑いましょう。

 

 

 

気になるなら手入れしておきたい!過走行な愛車と添い遂げるためにチェックするポイント

 

ここからは、ややマニアックな部分の手入れについてご紹介します。確認する頻度は少ないものの、問題がある場合は交換しておいた方が、安全かつ快適に車を運転できます。

 

 

点火系のパーツ

 

エンジンでは、ガソリンを燃焼させる動力を作るために火花が発生しています。この火花を発生させるパーツがスパークプラグ、火花を発生させるために高電圧を起こすパーツがイグニッションコイルです。

 

劣化度合いは比較的緩やかで、急な性能劣化が見られず、車によっては100,000km以上乗っていて一度も交換しなかったというケースもあります。ただ、交換を怠っていると燃費の悪化につながり、エンジンもノイジーになります。

 

急ぎで交換する必要はありませんが、100,000kmを一つの目安にして、スパークプラグ・イグニッションコイルを交換しておくと、走りの質が変わるはずです。

 

 

車内のパーツ

 

普段はあまり気にしないと思いますが、過走行車は車内のゆがみにもチェックを入れておくとよいでしょう。車は頑丈な乗り物ですが、長い間走り続けることによって、どんな車でも劣化していきます。

 

トランクの開け閉めに必須のトランクアブソーバー(リアハッチダンパー)は、劣化すると急にトランクのドア部分が落ちてくるおそれもあるため、脆弱さを感じたら交換することも検討しておきましょう。

 

その他、車のドア部分と車体との間で、外気・雨の侵入を防いでくれるゴム(ウェザーストリップ)も、在庫があれば交換したいところです。

 

 

外装部分

 

外装は、修理を試みるとお金がかかるので、簡単なセルフケアで放っておいている方は多いでしょう。こちらは、錆を放置さえしていなければ、そのようなケアでも問題ありません。

 

ただし、寒冷地では道路に融雪剤が撒かれるため、車の腹の部分に錆止めを施す必要があります。

水性<油性<アンダーコートの順に錆止め効果が強くなりますので、予算に合わせて検討してみましょう。

 

その他に重要なのはヘッドライトで、曇りを防ぐため、こまめにクリーニングすることをおすすめします。

 

 

過走行車の定義

 

過走行車の定義

 

実は車業界における過走行車の定義はありません。しかし全国的な共通認識として10万キロを超えると過走行車とよぶのが一般的です。

 

もちろん定義はないので、業者によっては8万キロでもそのような言い方をするところもあります。また、もう一つの目安として1年で1万キロくらい走行するのが平均的な走行距離、という業界の認識があります。

 

1年で1万キロが一般的な走行距離の目安

 

この基準を超えると過走行という扱いにすることが多いです。

 

  • 3年で3万キロ → 標準的
  • 3年で4万キロ → 過走行車!
  • 10年で7万キロ → 標準的
  • 10年で10万キロ → 過走行車!
     (1年で1万キロの範囲内だが、10万キロのラインを超えている)

 

単純に走行距離だけを見るのではなく、年式との関係で過走行車かどうかを見ていきます。

 

ちなみに私たちの身近でも、過走行な車をよく目にするのですが、いったいどんな車なのか分かりますでしょうか。それはタクシーです。ほとんど毎日、朝から晩まで西へ東へ奔走しておりますから、当然その走行距離も大変なものになります。30万キロ、40万キロは当たり前の世界ですから驚きですよね。

 

しかし実際に乗車すると、その過走行感はまったく感じないと思いませんか。もちろんタクシーが今どのくらい走行しているのか?と気にして乗ることもないと思いますが、なにしろ快適な乗り心地です。

 

これは日々のメンテナンスの賜物で、丈夫に長持ちさせるために、ドライバーさんはたくさんの愛情と労力を車に注いでいるのです。タクシーの他に宅配便や長距離トラックなども、過走行界を代表する乗り物です。

 

 

 

まとめ

 

過走行車のメンテナンスは、経過年月ではなく走行距離を基準にしたケアが大切です。

走ること自体は車にとって有益ですが、人間と同じで毎日ハードにトレーニングしていると、いつかガタがきます。

 

命に関わる部分・不調を起こしやすい部分をこまめにチェックしつつ、自分の不注意も含めて車を壊さないためのケアを心がけていれば、どんな車も末永く乗り続けられるはずです。

まずは、愛車のボンネットを開けて、ウォッシャー液の残量を確認することから始めてみてはいかがでしょうか。

 

 

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