とにかくボロボロで、あちこちガタがきている古い車を引き取ってくれるところはないか、とお困りではないですか?
内装も外装もかなり状態が悪く、とても値段がつくとは思えない車の場合、わざわざ中古車買取店に査定にいくのも憚られますよね。引取り費用や抹消手続き費用など、どれだけ出費がかさむのかちょっと想像しただけで、不安に駆られるかもしれません。
もし余分にお金がかかるのなら、廃車処分を先延ばしする選択肢も少なからずあるでしょう。そう考えると、いかに費用をかけずに処分できるかが判断のポイントになりそうです。
でははたして、車の処分にはお金がかかるものなのでしょうか。
たしかにひと昔まえだと、車を処分するのにお金をとられるのが常識でした。しかし最近では、廃車を専門に買い取ってくれる”廃車買取業者”が注目を集めているのです。
そこでこの記事では、どうして廃車をしてお金がもらえるのか、どんな方法でおこなうのか、についてご紹介していきます。今どき費用を払って車を処分するのは、時代錯誤でひと昔まえのやり方です。最新の情報を手に入れて、手間なくお得に車を手放しましょう。
ボロボロ、オンボロの古い車でも一度は査定をしてみよう
海外へ輸出される車
廃車処分をする前に、まずは本当に査定がつかないのか、について考えてみましょう。もしかすると、自分で勝手にそう思いこんでいるだけで、実際にはいくらか金額がつくかもしれません。
通常、10年落ちの車や10万キロ走っている車はひとまとめに”査定がつかない”と判断されがちです。これは業界でも一つの基準になっており、それを超えるようだとほぼほぼ買取はあきらめたほうがよさそうです。
ただし、このボーダーラインは一つの目安でしかなく、車種によっては20年落ちでも、20万キロ走行でも、しっかり値段がつくものもあります。その要因は主に、中古車の海外輸出によるところが大きいです。日本ではなかなか再販が厳しい車でも、ひろく海外に目をむければ、まだまだ需要のある車が多数あります。
代表的な車種をあげると、
ハイエース・カローラ・アリオン・プレミオ・ヴィッツ・ランドクルーザー・RAV4
エクストレイル・スカイライン・CR-V ・デリカ・キャラバン・トラックなど
一例ですが、上にあげたモデルは20年落ちでも、何十万キロはしっていても、輸出にかかる可能性があります。
もちろん、上記以外にも多くの車種が毎年、海を渡っていきます。マニュアル車限定だとか、ディーゼル車のみ、といった細かい制約が課せられたものもありますが、さまざまなメーカーの車が対象になっています。
輸出の代表車種 カローラ
輸出の有無はそのタイミングもまた重要になってきます。世界各国の輸出規制は常に移り変わっていますし、そのときの政府の方針や関税の比率などでも、対象となる車種はコロコロ変わります。
このような事情から、どんなにボロボロの車であっても、素人目に判断するのは非常にリスクが高いといえるでしょう。万が一、該当する車種であると、思いもかけない高値で売れることもあるからです。思い込みで処分だけを考えるのはなく、一度でいいので販売会社(ディーラー)や大手買取店に査定をお願いすることをおすすめします。
ボロボロ・ポンコツは個人の主観ですから、客観的な目で査定を受けることで、間違いのない判断ができるようになるでしょう。
古いスポーツカーの需要
輸出車両以外にも、たとえばスポーツカーは期待ができるジャンルの一つです。このカテゴリーは以前に比べ人気にかげりが出てきたとはいえ、まだまだ国内でも根強い人気を保っています。
スカイライン・シルビア・インテグラ・180SX・スープラ
RX-7・RX-8・GT-R・インプレッサ・シビック
などのマニュアル車、ターボ車は、いまや希少な存在です。メーカーではすでに部品の在庫がないことから、パーツ取りとしても多くの需要があります。
ボロボロ・ポンコツな古い車でも、サイドの潰れた事故現状車であっても、エンジンやミッション、ボンネット、アルミホイール、マフラーなど使えるパーツはお金になります。
こういった中古部品を探している人は多数いますので、買取店などで査定をすると高値が期待できるかもしれません。
車検がある車や、エンジンが好調な車
外装がボロボロでも、車検が2年残っていたりすると、いくらか金額がつく場合があります。ほかにも、オンボロだけど走行距離が極端に少ない車や、エンジン、ミッションが絶好調な車などは可能性があるでしょう。
特に車検つきの軽自動車は、手っ取り早く乗れるので、買い手がつくときは早いのが特徴です。ヤフオクなどの個人オークション系、メルカリなどのフリーマーケット系、そして知人に譲る個人売買系がそれにあたります。(大手買取店ではあまり相手にされないかもしれません)
この界隈で車を探しているユーザーは、いちいち車検を取る必要がなく、すぐ乗れる車を求めている傾向が強いです。あまり長く乗るという選択肢は持たずに、少額でてっとり早く乗れる車が狙いなのです。
走行距離が少なく、車検が多めに残っている車であれば、まさにニーズにぴったりあてはまることから、いくらかの買取額がつくかもしれません。
ただし、個人オークションや個人売買にはトラブルがつきものですから、細心の注意が必要になります。そのため、あまり車やその手続きに詳しくない方にはおすすめできません。
トラブルには名義変更のリスク、納税のリスク、支払いのリスクなど、いくつかの要素があげられます。なかでも、20年落ちの車であるため、納車後に不具合のクレームを言われる可能性は高いといえるでしょう。エンジンやマフラーから異音がする、ミッションがすべっている気がする、など、古い年式である弱みにつけこんで、些細なことにも言いがかりをつけられたりします。
クレームから修理費用の請求を受けたりすると、平気で買取額をうわまわることもありますから、素人がお金に目を奪われて手を出すと、逆に手痛い出費をこうむるかもしれない、と覚えておいてください。
災害時の復興支援に役立てる
近年では、台風や地震、津波、洪水、ゲリラ豪雨などの自然災害が多発しています。その際に被害にあって巻き込まれた車両も多岐に渡ります。被災地では復興支援活動として使われる運搬車両や、当面の市民の足となる車も不足しているのが現状です。
車検が残っていてまだ乗れる車なら、そういった需要にも充てることができるでしょう。本来であれば廃車処分しか道がない車でも、支援の一環として活躍できる可能性があるのです。
個人売買で直接という方法もないことはないですが、普通に買取店に出向くだけでも、本来廃車と判断される車に金額をつけて買い取ってくれることもあります。
社会背景をうけ、中古車の流通事情も常に変化を繰り返しています。金銭の問題だけでなく、車を次の誰かのために役立ててもらう、といった倫理観も時には必要なのかもしれません。
いざ車を処分する
査定がつかない、廃車にするしかない、と決まったら何をするべきでしょう。結局どこかに依頼することになりますから、まずは”どこに依頼するか”を決めることです。
- 販売会社(ディーラー)
- 大手買取店(ガリバーやビッグモーターなど)
- 廃車買取業者
大切なポイントの一つが、お金を払うのか、もらえるのか、という点でしょう。その視点で考えると、3の廃車買取業者が一番おすすめです。
1の販売会社(ディーラー)と2の大手買取店は、直接処分をするルートを持っていません。そのため”仲介屋さん”という立ち位置でとらえると分かりやすいでしょう。中間マージンをとることで、廃車をさばいていく仕組みです。
それにひきかえ廃車買取業者は、自前で解体スクラップ工場を持っている、いわゆる直接仕入れです。コストをカットできることから、そのぶんを査定に還元できるというわけです。
つまり、廃車買取業者であれば、0円以上で買取をしてくれる可能性が高いです。さらに手数料もかからないところが多数なので、その点もふくめ次章で細かく見ていきましょう。
廃車買取業者のメリット
廃車はやはり専門の廃車業者に依頼するのが一番です。よっぽど引き上げの困難な事故現状車や、何かしらの理由がある”わけあり車”以外は、0円以上で金額をつけて買い取ってくれるところがほとんどです。
たとえ20年落ちの車でも、30年落ちでも、お金を損することなく、プラスマイナス0円でもなく、お金がもらえる、というのが強みです。
もともと廃車買取業者の前身は、解体業者や輸出業者が多く、査定がつかない価格帯の車両をあつかうのが得意です。それが廃車買取業として看板をだし、ユーザーから直接、車を買い取る業態へとシフトしていきました。
中間マージンをカットした直接買い付けだからこそ、査定金額をつけて買い取れるのです。
ここでよく手数料をとられるのでは?と思ってしまう方がいますが、この費用もかからないのが普通です。
たとえば
- 引取り費用
- レッカー費用
- 陸運局での手続き費用
- 所有権解除の代行費用
- その他
など、廃車にかかる手数料はいくつかあげられますが、このお金を請求されることはほとんどありません。すべて買取額に含まれていますから、財布からお金が出ていく心配は無用です。
多くの業者は手数料を上回る買取金額を設定し、ユーザーがお金をもらえる価格帯で提示します。もし持ち出し金額の方がうわまわってしまう査定額を提示されたら、その業者とは契約を結ばないほうが賢明でしょう。
買取額は”最後に手元に残るお金”で考える
廃車を処分するときは、業界ならではの仕組みがあります。これを覚えておくと、査定の交渉に有利なのでご紹介します。
- 買取金額(プラス。お金をもらえる)
- 諸費用(マイナス。お金をとられる)
- 還付金(プラス。お金をもらえる)
この3つが査定額を構成する要素です。
この3項目を足したり引いたりして、最終的な価格が決定します。すべてを細かく算出していくと、複雑になって混同してしまいますので、”最終的に手元に残るお金はいくらか”という点だけを把握するとよいでしょう。
たとえば15000円と買取額を提示されたとします。こう聞くと一見”15000円で買取ってくれるのだな”と文字通り受け止めるのが普通でしょう。
しかし、車を処分するときはその費用もかかってきます。”引取り費用”や”陸運局での手続き費用”などがそれにあたります。
さらに還付される税金(自動車税・自賠責保険・重量税)もあります。
【買取額の内訳】
- 車両の査定額(お金をもらえる)
- 手数料(お金を払う)
- 還付金(お金をもらえる)
廃車の買取とは、基本的にこの3要素を足したり引いたりして最終的な金額が出る仕組みになっています。
このように手数料や還付金がからんでくると、本当に15000円で買取るのか確認する必要がでてきます。車両代は15000円で買取ります。ただし手数料が10000円かかるので、実質5000円が残ります、と後出しジャンケンのように、後からこう伝えてくる業者もあります。
さらに本来もらえるはずの還付金も忘れてはいけません。これでは”いったいいくらなの?”と混乱してしまいますよね。
廃車の査定はこういったリスクが潜んでいますので、これを避けるためにも
『最終的にいくら手元に残るのか?』
を必ず確認しましょう。
何社か比べるときにも、最終的に残るお金を基準に判断してください。そうすれば誤った選択をすることなく、一番高い廃車業者を見つけることができます。
また、業者の中には1つ1つの費用を細かく算出せず、おおまかに伝えてくるところもあります。
- コミコミで2万円です
- 費用と還付金を相殺して2万円です
このようにシンプルにまとめる言いかたです。還付金は手続きをするタイミングで10円単位までずれてきますし、費用にしても引取り場所や、走行可能の可否などで違いが出てきます。
これをいちいち細かく出していっても、依頼者を混乱させるだけでお互いデメリットしか残りません。どのみち、最終的に手元に残る金額で比較されますから、このような表現で簡素化して伝えるのです。
これは廃車業者によってまちまちで、なにが正解ということはないと思います。ただし、コミコミにせよ相殺にせよ、どんな項目を含んでいるか、といった説明は当然必要です。
そこを省いていきなり提示するのは、不親切な対応ですから注意してください。シンプルに査定額を出す理由が、依頼者にわかりやすいからではなく、自分たちが手を抜いているだけでしょう。
査定額、手数料、還付金、この3つをきちんと説明をしてくれる廃車業者がおすすめです。
おわりに
いかがでしたか。ボロボロ・ポンコツ・オンボロの車でも引き取ってくれる方法をご紹介してきました。廃車をする方法は意外とかんたんで、廃車業者に連絡をすれば、あとは流れに沿って動くだけです。
- ボロボロ、ポンコツでも大丈夫
- 手数料がかからない
- 金額をつけて買い取ってくれる
- 還付金かかえってくる
- 引取りにきてくれる
- 廃車手続きもまかせられる
手続きの内容がわからなくても、まずは廃車業者に連絡をしてみましょう。手数料はかかりませんし、丸投げをしてすべて面倒をみてくれます。そのうえお金をもらえることもありますから、一石二鳥ですよね。
それではぜひこの記事を参考にしていただき、愛車とステキなお別れをしてみてくださいね。
車の処分でお困りの方は『廃車買取おもいでガレージ』へ!
廃車をするにあたって最初の一歩は『あなたの愛車の価格を知る』ことです。
おもいでガレージの問合せフォームから査定依頼をすると、あたなの愛車の価格がかんたんにわかります。廃車査定は現車を見せる必要がないのが特徴で、その場にいながら手軽に金額を知ることができるのです。
まずはお気軽に査定額を調べることから始めてみましょう!